『訪問介護事業所ビタミングリーン(仮称)』の駐車場。 スタッフ自車もヘルパー号もカラフルなので うれしくなって 写してみましたー ![]() あらー。 お日さまがあたってきれいだったんだけど、ガラホの画素数ではこんなもんですね。 『訪問介護事業所ビタミングリーン(仮称)』に勤務するさとこ、 ヘルパー職でありながら お料理が大の苦手です。 働き始めてすぐの頃に一番苦手だったのがDさん宅への訪問。 その内容は 『お料理上手だったのに認知症になってひとりでお料理できなくなったDさんが 息子さんのために食事を作るのを支援する』 というものでした。 1時間の間に 息子さんが用意されている食材をメインにふたりで献立を考え、 炊飯し 3種類ぐらいのおかずを二人で準備します。 フライ用の肉や魚・ハンバーグ・牛すじ・乾燥豆など さとこの食生活とは普段無縁な食材たちを見て もう頭の中が真っ白になってしまい Dさんと二人でどうにか品数だけ帳尻合わせした、殺風景な食卓を眺めて Dさん、もっといろいろ作れるはずなのに 疲れて帰ってきた息子さんはこんな晩ごはんでがっかりするだろうなあと ハンドルを握りながらどんよりと心重く、 自己嫌悪のため息、連発です。 毎日3食 味噌汁かけごはんでも至福を感じられるさとこが なんで他人様に召し上がっていただくお料理なんぞできましょう。 しかも 味噌汁は二日目が味がなじんで美味しいし。(`・ω・´) さとこの夫、故とおるちゃんは さとこのまずいゴハンを買い食いでしのぎながらも 自分から台所に立つことはほとんどなかったのですが 日清焼きそばだけは張り切って作ってくれていました。 ・具はキャベツと炒り卵だけ ・麺はやわらかく仕上げること というこだわりがあって、 実際、とっても美味しかったです。 そして、一度だけですが 筑前煮を作ってくれたことがありました。 さとこに内緒でこんな本を買ってきていて サプライズを狙ったらしい。 👇 ![]() 予想とは違う出来上がりだったらしく 「ダメです。上手にできませんでした。」ってしょげてるとおるちゃんに そんなことないよ!すっごく美味しいじゃん、ホントだよって絶賛したんだけど 二日目のみそしるごはんで喉をゴロゴロ鳴らすさとこの舌じゃ 言葉の重みが いまひとつ。('ω') さとこ、とおるちゃんの料理本をDさん宅へ持参して 一緒に見ていたのですが 息子さん指定の料理が『煮込みハンバーグ』なのに 参考書レシピの材料に記載されてるコンソメと小麦粉とケチャップとウスターソースが 切れているー!((((;゚Д゚))))))) と早速パニックになりそうだし だったら『煮込まない普通のハンバーグ』という指示ならいいのか、というわけでもなく 付け合わせもソースも思いつかなくて せめて彩りだけでもとピーマンを探し出して炒めて添え、 逃げるように帰った車の中で我に返って たまねぎを輪切りにしてハンバーグの肉汁で一緒に焼けば良かった、とか バターとニンジンがあればグラッセが作れたのに、とか 大根おろしで和風ダレも良かったか、とか 後になってなら思いつくこともあるんだけど その場ではとにかくどうしたらいいのかわからず 冷静さを完全に失い さとこの元々わずかばかりしかない自己肯定感は 踏みにじられて壊滅状態に陥るのでありました。 そんなある日の訪問の担当が さとこから責任者みどりさんに書き換えられていたため さては苦労が実を結び、とうとうクレームがきて訪問から外れたのか!? がんばったかいがあったよーん (つω-`。) と、小躍りして尋ねたら みどりさん 「さとこさんを外したら訪問が回りませんよ。外すどころか、訪問回数が増えて週4回になったから、さとこさんは明日から毎週火曜日のシフトを増やしましたのでよろしく。」 と、地球の重力が二倍に増えたかと思えるような返答でした。 里の母にぼやいてみたら おしまいまで聞く間もなしに 「あんた!ヘルパーが家族の料理つくるなんて、介護保険じゃできんのだよ!」って いや、だからね、そういうケアプランなんだよって説明しても 「それはヘルパーじゃない、家政婦の仕事だ」って、論点がずれたまま弁論始めるから 気持ちがさらに萎えて とぼとぼと帰路につくさとこです。 『訪問介護事業所ビタミングリーン(仮称)』のさとこ以外の3人は 料理大好きメンバーで 管理者のみどりさんは、もともとイタリア料理だかフランス料理だかのお店で働いていたことがあって 「食」に対する姿勢は常に真摯で前向き。 ワイ子さんは彼氏の職場の若い子たちの面倒をみて 毎日お弁当や朝晩の食事を作ってあげるのが楽しみだし ケイ子さんの本業は給食のおばちゃんで 料理のベテランだから 3人が訪問するお宅のご利用者さま方々も 「あれ美味しかったよ。全部食べた。」って いいなあーみんな。喜んでもらえて。 さとこなんかが訪問したら きっと、まずくてガッカリして 食欲なくなる→体力なくなる→生活の張り合いなくなる で 『寝たきり』への道 一直線だよ。 もうそれしか考えられないー!! 思い余ってみどりさんに相談した結果 不定期にしか出勤できなかったケイ子さん&ワイ子さんの退職と入れ替わりに 毎日フル稼働できる新メンバー2人が入社した時点で さとこ、Dさん宅訪問チームから外してもらうという念願が叶ったのでございます。 ヘルパー仲間たちは、 スマホでクックパットとか検索してささっと作るっていうんだけど さとこのガラホでは 内容が重すぎてフリーズするし まれに表示できても 画面に収まりきらず字が重複して解読不能になってしまいます。 いっちょまえにWi-Fiに接続までできるくせに 実際のところあんまり意味ないんです。 以後、お料理主体のお宅の訪問は、さとこのシフトに組まない配慮をしてもらえるようになりましたが 独居の高齢者さまや老々介護世帯では 生活全般の支援から食事を切り離せないのが現状なので ぱにーニィを実験台にして調理実習やってます。 良さげなレシピないかなー、とパソコン眺めてた時、 アボカドを一口大に切ってオリーブオイルと丸鶏がらスープで和えるだけの『やみつき!無限アボカド』ってお料理見つけて ![]() (お料理画像借用) お、これならさとこでもできんじゃん、と軽い気持ちで挑み 早速ぱくりとお味見してみましたらば どえええええええ!! 口中に広がる不快感に 全身に鳥肌が立ち 胃が裏返しになって飛び出るかと思いました。 一体何を間違えたのか??? 『鶏がらスープ』とあったから 家にあったどっか外国メーカーの加熱用鶏ガラだしを使ったのですが 鶏ガラなら何でもいいかと思ったらそうではなく、 これ1本だけで味が決まる『味の素の丸鶏がらスープ』という 万能調味料を使うメニューだったと ようやく気づきました。 こんなやつ。 ↓ ![]() レシピを熟読して理解したうえで 万全の態勢にて調理に挑まなければと 決意を新たにした次第でございます。 とりあえず、アボカドをみただけでフラッシュバックで胃液がこみ上げそうなほど強烈にダメージを受けたため ![]() 当分は あの味がふいに再現されるような気がして アボカドの姿を想像するのもコワく アボカド売り場を迂回してお買い物するさとこなのでした。 そんなこんなで ヘルパーさとこ、日々苦戦中であります。 続く。
スポンサーサイト
|
| ホーム |
|