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現実のような夢と、夢のような現実と。
さとこの苦手なお盆が今年も近づきました。


どこのお店でも、正面にお盆用品がババーンと並んでいて、
毎年それを見るのが、淋しいんです。


とおるちゃんと海に行ってた頃は、
夏が一生続くといいのにと思ってたけど


特に、8月。
カレンダーをめくるの、大嫌い。


供養とかお墓とか仏壇とか
そんなことだけが重要な季節になっちゃって


とおるちゃんが存在したのが過去の事として語られるのが

自然の流れとして当たり前に受け流せる時もあれば
話の場から逃げ出してしまいたい時や


そうかと思えば

お気楽なままごと気分で、とおるちゃんに寄り添える新しい方法を思いついたり


それなのに、
一瞬後には
未だに受け入れられなくて
身をよじったり。


そんなある日、
とおるちゃんの夢を見られたんです。


もう、うれしくなって


さとこのこと気にかけてくれてるんかなって

ちょっと前までのウツウツがうそのよう。


それはそれは素敵で

思い出しても
まるで現実の記憶みたいに自然な夢でした。



ライブ一週間前の日のことです。



今日はとおるちゃんが死んじゃって以来の音楽イベントで、
とおるちゃんの音楽仲間が勢ぞろい。


何年も会ってなくて、みんな再会を喜んでいるけれど

笑顔も声も、
だれ一人変わってなくて


停止していた時計の針が
電池を入れ替えて、何事もなかったかのように動き始めたみたい。


とおるちゃんも帰ってきた。


いつも忙しそうで、
顔見せてくれても、すぐにあの世に戻っちゃうくせに

今回、けっこうゆっくりしてるねえ。


さとこは、うれしくてたまらず、
ずっととおるちゃんをながめてる。


みんなも
そんなさとこととおるちゃんを見比べて
ニコニコ見守ってくれている。


とおるちゃん、なに食べる?

屋台の焼きそばとか、唐揚げの串に刺したやつとか
あっちにはないんでしょう?

今日はいっぱい楽しまなくちゃ。


お供え、ちゃんと食べれてる?


さとこが外食するとき
今でも一緒についてきてくれてるの?


とおるちゃんは、笑って頷き
「太っていけん」とちいさく言った。


とおるちゃん、そろそろリハーサル始まるよ。
楽器、どれ使う?


とおるちゃんは裏口から中に入り、
押し入れをがさごそしてベースを用意してきた。


へええ。

死んでても、ちゃんとこの世の物を持ったりできるんだねえ。


生きてても死んでても、
大してあんまり変わらないねえ。


家の前の線路、
今日は特別な列車が通るんだそうで

鉄道マニアさんで大賑わいです。


とおるちゃん、生きてる人がいっぱいいるけど
大丈夫?


気をつけないと、
うっかり写真に写り込んじゃったら、
あとで心霊写真とかで大騒ぎになっちゃうよ。


とおるちゃんが段々薄れて消えていくまで
しっかりお話でき
しっかり見送りました。


よかったなあ。
またすぐ会えるといいなあ。


とおるちゃんが消えてからも

さとこは
引き続きカレーライスブースのお片付け。


さとこが慌てないように、
みんながもうほとんど終わらせてくれてあったから、

あとは
お箸とかお皿とか、
整頓してしまうだけ。


みなさん、ありがとう。

さあ帰ろう。


参加者全員に
参加記念品の無料温泉入浴チケットをもらえましたよ。


ぴよ子さん、きみんとこ家族多いから
とおるちゃんとさとこはどうせ要らないんだし、
その分も持って帰ってくれていいからね。





そして、後日。

その夢の続きみたいな出来事があったんです!


ライブ当日のことなんですけど。


楽器を搬入して、
駐車場を歩いていたら

ふいにあたまをぽんと叩かれました。


「はい?」って立ち止まったけど、

ぱにーニィが、「何?ワンは何もしてないけど」

他に誰もいないし、
セミでも飛んできて当たったのかな?


でも、足元見ても、何も落ちてないよ。

んー??


はっと思い当たりました。


これって、
とおるちゃんが「傍におるぞ」って言ってくれたんじゃないかな。


この日の最終プログラムで、
坂本九さんの『上を向いて歩こう』が流れたのですが、


さとこには、
「♫ 思い出す 夏の日 一人ぼっちの夜 ♫」 なことなんかないなあ、
と思いました。 


ありがとね、とおるちゃん。
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