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お母さんの目の黒いうちは。さとこの目の黒いうちは。
里の母、「お母さんの目の黒いうちは、あんたを沖縄へなんか行かせません!」って言うから

ぱにーニィが密かに「お母さん、もう目が白いがな」って言ってたけど(笑)

いや、白内障ですけどね。


ある、秋晴れの日、お出かけ帰りというときの母のファッションに思わずひるんださとこ。


ブレザーを腕に掛けて、おすましして立っているが、
紺のスケスケ生地のワンピースの下のベージュのシュミーズが丸見えだ。


母 「みんながね、このワンピースと中のレースが素敵で似合うって。アヤコさんセクシーだって褒めるのよ。
だから、ブレザー脱いだの。」


さとこ 「母、スッケスケだよ!
黒のタンクトップ持ってたでしょ。
あんなん下に着たほうが、ぜったいいいよー」


母 「あっちゃ。ほんとかね。お母さん、見えんだけん。
みんな、いいって言ってたよ」


…母よ。
すべての賞辞を鵜呑みにしてはいけないよ。





白内障の手術、
右目は、加齢黄斑変性と網膜動脈瘤破裂の緊急手術の時に同時に終えておりますが、

手術から3年以上過ぎて経過も良好なので、

いよいよ左目も施術してもらうことになりました。


んで、12月7日、一泊二日の入院の日です。


里に迎えにいったら
母、やけにはしゃいでる。


母 「見て見てッ。お片付けしてたらね」

故ちゃんたんの小さい時の写真を見つけて大喜びだそうな。


2014年11月2日にちゃんたんがいなくなって
丸2年が経過した。


おばあになってからは、
耳も目も悪くなって、歩けず座れずでしたが、

晩年のちゃんたん


家の前に置き去りにされていた1998年には、こーんなにぬいぐるみ状態だったのです。

家族が増えました


「ちゃんたん、こんなだったんだねー。
よちよち、カワイカワイ」

写真を撫でまわして、母、夢中。


うん、良かったね。
でも、そろそろ出発しないと。


総合病院の入院案内と同意書の封筒をもらわんかったかや?


里の母 「あっちゃ。あれ、要らんと思った」

…母よ。
要らんもんは、事前診察で渡さんと思うよ~。


家中探すが、封筒見当たらず。


兄から、「今、京都からそっち向かってる途中」とメールが来た。


大丈夫。

当分出発できてまへんから、安全運転でね。





さて。
入院書類を探すのは諦めて、総合病院へ急ぎます。


医療福祉支援センターで再手続して、無事に入院の運びとなりました。


病室にて問診を受ける母。

個人病院でもらっている内服の血圧の薬と、いつもの点眼薬が見つからない。


お薬手帳は?

母 「要らんと思って持ってきてないにー」



シマッタ。

母、入院慣れしたベテランだと思っていたさとこが甘かった。

夕べのうちに様子見に行っとくんだった。


荷物を全部ひっくり返して、ようやく洗面道具の中のシルニジピン錠を発見した。

点眼薬は…
もう、捜すの諦めました。


そんな母ですが、
「お昼ごはんが出ないかもしれんが」と、
なんと、兄とさとこと三人分のお弁当を用意していた。


さすが。

さとこの母だけあって、
なんかどっかずれている。


午前中に入院予約して、昼食が出ないなんてありえませんけどね




さて、兄も病室に到着し、
暫く歓談していたら、
あっと言う間に呼び出しが来た。


手術室にバイバイと手を振って見送る、兄とさとこ。


手術は、予定時間を繰り上げて開始し、
順調に終了致しました。


母 「あのね、目の中に入れたレンズが、ポンって開くのわかったよー」


テンションあげあげです。


術後1時間の安静が解除になり、どこにも異常がないのを確認して
兄はとんぼ返りで京都へ。


さとこも、その日は早めに帰巣して休みます。




翌朝、8時半に病棟へ向かうと。


おんや?
母、病室にいないね。


同室患者さんの朝食介助の看護師さんが、
「お母さん、防護眼鏡を買いに売店に行かれたわよ」と教えてくださったので
1階売店に行ってみた。


あら。
もう眼帯が外れてるの。


レジで会計する母は、元気そうな姿だった。


8時過ぎに診察も終わって、
退院時の清算待ちらしい。


一緒に歩いていると、
母が小さく叫んだ。
 「あっちゃ、まあ、ちょっと!輪郭が見えるわ!」


向うから歩いてこられる主治医をみつけて
「まあ!先生!?
とっても見えます。先生のお顔もハッキリ♡」


ひいい。
母よ。
今までそんなんで運転してたのかよ。


ニコニコ先生に「一週間は安静にね」と言われて、
元気に退院した母でありました。





そして一週間後が外来受診。


待合室で待っていると、
眼科外来の診察室から、母が目をくりくりさせながら出てきた。


弾んだ声でさとこに報告する。

「なんとね、お母さん、視力1、5だって。
もー。先生が喜ばれて喜ばれて。」


1、5!
ってったら、さとこよりもいいにちがいない。


んが、母がやけに疲れているその理由は?


母 「退院して帰ったとたんに、家の中があまりにも汚いことに気づいてしまいましてね。
…お母さん、休む暇がないに」


わはは。
そーゆーことでしたか。


これで、スケスケな服にも気づいてくれるかな、と安堵するさとこでございました。





と思ったら、クリスマスに近いある日のこと。

「お母さんね、あんたの赤のワンピース着て音楽院行ったら、すっごく褒められて…」


それって。

さとこが20歳前半の頃買ってもらったやつですか。

真紅の。
切り替えの下がぴらぴらなマーメイドラインの。
襟が黒とコンビの。
黒の包みボタンが裾まで一直線の。

これ?
 ↓
赤ワンピ

こ、これ? 
 ↓
この赤ワンピ


ビンゴ。
ハンガーにぶら下げてありました。


…さとこの祈るようなこの気持ち、どうか、母に伝わりますように。
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[2017/01/04 03:05] | ・お医者さまの管轄 | page top
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