例の「暑ーい!寒ーい!」のホットフラッシュ、
一過性のものなのか、 ここ数日は収まっております。 半蔵さんが今月いっぱいで今のお店を引き上げるんだそうで 毎日、荷物の移動で大わらわです。 お邪魔する度にガラーンと広々してきて とおるちゃんとの思い出の場所が またひとつ減っちゃうと思うと、 なんか、たまらない。 お引っ越しご本人の寂しさとは比較にならないんでしょうけれど。 ぱにーニィのお仕事が一段落してひと安心ですが 今後、税理のお仕事どうなるんだろう。 S県M市税理士先生のお宅のパソコンのシステムサポート期間がそろそろ終了で、 更新しても無駄になるから、 今後は、ネギ社社長がやってる税理士事務所とかに移行になるのかなあ。 S県M市税理士先生はと言いますと、 リハビリ病院を退院し、そのまま住宅型有料老人ホームに入居されました。 お住まいが決まってひと安心。 ![]() と思ったら。 面会に行ったら、お部屋がもぬけの殻で。 わずか2週間足らずで なんと、また入院されたらしい。 ![]() ぱにーニィから様子を聞くに、 脳梗塞っぽいですよ。 対処が早かったから命に係る状態ではなさそうですが おうちに独り居られるときでなくて良かったと、 つくづく思うぱにーニィとさとこでありました。 ぱにーニィ、お客様からチョコレートをもらう。 ![]() ぱにーニィ、お客様から十割蕎麦をもらう。 ![]() ![]() その日にいただかないと、溶けて短くなっちゃいますのね。 溺れているみたいに見えますが、美味しかったデス。 ぱにーニィ、お客様からお魚をもらう。 ![]() このお魚がまた、すごい量で 保冷ボックスの中には、 アジ6匹、ホウボウ3匹、ツバス1匹が しっぽをピン!と正した姿で入ってました。 ![]() あじくん、全員塩焼き。 ホウボウなんて、買ったことないから、 どうやっていただきましょうか。 ぱにーニィのリクエスト、やっぱり塩焼き。 ![]() さとこ希望で、1匹はマース煮に。 ![]() ホウボウを焼いてから、 泡盛と塩と、野菜室にあったいろいろを入れて蒸し煮にしました。 さとこは疲れていて眠りながら作ったみたいで 記憶が定かでないんですが(写真を見てなんとなく思い出した次第であります) ぱにーニィの話では塩焼きもマース煮も、すごくおいしかったらしく、 良かったデス。 さて、ツバスは。 当然お刺身ですが、 ごめんなさい、あまりにも無残な切り方で お刺身というにはおこがましい、『生ツバスの切り身』というお料理になりました。 ![]() いいもん!こんな姿でも美味しかったんだもん!ヽ(`Д´)ノ アラはアラ汁にするつもりで厚めに身を残してましたが、 気が変わって、 皮と一緒に、オーブントースターでさっくり焼きました。 食べられそうな内臓はレンジで煮付けに。 ![]() ![]() 副菜も海の幸です。 めかぶはさっと茹でて酢味噌和え。 アカモクは生醤油でゴハンにかけて。 ![]() ![]() キャベツと春菊のしおっぺ炒め。 ![]() ぱにーニィ、この『しおっぺ炒め』も大好きで、 枕ぐらいのサイズの業務用しおっぺを買ってきやがりましたよ。 なんぼなんでも買いすぎだろう。 ![]() 独居と言えば、さとこの里の母。 こちらはどうしているかと申しますと。 お彼岸に会ったとき、教会と住まいを繋ぐ渡り廊下から落ちたと言っていました。 なんで落ちたん?と聞くと 「わからん。年寄りは足がクタクタするけんな~」だって。 その段差からは、もう3回以上落っこちてるんで、 兄もさとこも、なんとかしたいんだけど 母は、「いつまでこの家に居られるかわからんのに、直しても無駄」と乗り気でない。 出入りの大工さんに相談しても、 直す方法がないと断られたんだそうな。 里の母の夢は、 トイレがウオッシュレットになってて グランドピアノがあって でっかい石がある日本庭園なお庭の おうちに住むこと。 申し訳ないが どうあがいても その夢、さとこにはかなえてあげること、できません。 すまんね。 ![]()
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その日はとつぜんやってきました。
「暑ーっ!」 さとこ、背中にストーブを背負っているように熱くなってフリースを脱いだ。 ふう。 その数分後、 さ、寒いよー。ガタガタぶるぶる。 さっき脱いだフリースを着込んで 急いでヒーターをつける。 ホッとしてウトウト眠くなったら、また汗が噴き出てきて 慌てて裏返しに脱ごうとするので 袖が手首で引っかかってもがくうちに 頭と首と背中を汗が流れる。 目まぐるしく訪れる暑さと寒さ、 これって、例のヤツ 『✨更年期障害✨』 でしょう? 手足の指先は冷たいのに 首と背中が火で炙られているよう。 真冬のいでたちのぱにーニィの隣で 薄手のTシャツ一枚で震えながら 首筋に張り付く髪の毛を手拭いでぬぐっているさとこであります。 一日に何回も着替えるので 洗濯物が、スポーツの部活動やってる男子生徒のご家庭みたいな量にふくれあがっております。 背中が焼けるようでブラジャーもつけられませんよ! いつだったか、 エステ店のきれいなおねいさんが、 「胸がないからって安心しちゃだめなんです。 無くても垂れるから、きちんとブラジャーはつけないと」、って話しておられたけど。 えー。 ないものを更になくするなんて 神様はどこまで残酷なのかしら。 髪もね、 いよいよ細くなってまいりました。 沖縄物産展で「髪にハリと潤いを与えます」って勧められた、もずくと月桃のヘアローションを使ってみたら すべすべになりすぎて 髪を束ねてもすぐにほどけて不便なので、使うのをやめた。 これは剛毛で悩んでいる人対応の製品だわ。 こんなに貧相な髪なのに、 頭からも汗の粒がにじみ出て 抜け落ちていく一層のわびしさを噛みしめております。 ぱにーニィも、税理士のネギ社社長も 確定申告締め切り間近でめちゃめちゃ忙しいので 3月はおネギの仕事まで回せないようです。 以下、老化の一途をたどるさとこの お彼岸までのスケジュール覚え書き。 さとこは、目も悪くなって カレンダーの日にちを読み間違えて 3月3日の旧十六日祭(ジュールクニチー)を3月2日だと思って 終わってから気づいて大失敗。 ![]() ジュールクニチーは沖縄ではグソーのお正月なんです。 ![]() 1日早かったけど はてるまの仏壇にごちそうをたくさんお供えし ![]() ![]() 義父母、姪のてぃーだちゃんとも一緒に食事して お墓に行って、とおるちゃんにお金を沢山送りました。 ![]() ![]() 3月2日の夜は沖縄バンド仲間と新年会。 ![]() ![]() 楽しい時間が過ごせました。 3月3日。 自治会の年度末打ち上げ。 ![]() ![]() ジュールクニチー、今日だってわかってたら出席できなかったから 間違えてよかったってことにしておいてね、とおるちゃん。 3月4日。 お世話になっている沖縄料理店で 『三線の日イベント』のライブに参加させていただきました。 ![]() ![]() ![]() 3月11日。 ![]() 東北震災復興支援チャリティーLIVEに行きました。 ![]() ぱにーニィは、バンド活動の中で震災の歌を歌っているので 出演するよう誘っていただいたのですが 忙しすぎて練習できないから 当日、売り上げ協力としての参加。 ![]() ![]() 一人1000円の募金、LIVEでの売り上げ金・ドリンク売上げの一部を支援金として 東北へ届けている、10年計画のライブなんだそうです。 主催者さんは 「自分は、難しい事や暗くなる事、真面目な活動は苦手なので 自分なりのやり方ですが、 みんなで集まり思い出し、もう一度考え、 後は楽しんだ分を届けさせて下さい」だって。 こういう考え、良いと思う。 3月13日。 はてるま父の通院+はてるまの買い出し日。 今の時期はお野菜あんまりないんだけど、 今年最後になるプチヴェールをいっぱい収穫しましたです。 ![]() ケールと芽キャベツの交配種、プチヴェール。 昨年、初めて苗が発売されたので 予約して購入しました。 義母、初めてのお野菜でも、育てるの上手だな~。 ![]() ![]() 葉っぱを摘み取ると、どんどん育って上に芽がまたついてくるみたいですね。 3月14日。 里の母にお彼岸の予定を聞きついでに様子を見に行きました。 プチヴェールもお裾分け。 ![]() これ、甘くてほの苦くて、母も大喜び。 苗は里にも持って行っていたのですが、 はてるまの黒土と違い、 里の砂地では、全く違う植物のようにしか育たなかったようですね。 翌3月15日。 母と二人で、S県I市にある祖母実家のお墓掃除に行ってまいりました。 天候が悪化する予報だったけど お掃除の間は雨はほとんど降らないから、 いつも安心してお参りできます。 ぱにーニィは怒涛の確定申告が終わりましたよ。 ステーキで慰労会。 ![]() スイドウシの冷凍はこれで最後。 春菊の太い部分と白菜の煮びたし。 ![]() ![]() プチヴェールは、レンチンしただけの温野菜がいちばん美味しいです。 ぱにーニィ、ほんと、お疲れさま!! 3月17日。 義母のお姉さんの御主人がデイサービスで留守になる日だったので、 彼岸の入りには一日早いけど はてるま母姉妹の実家のお墓掃除&お彼岸準備の日となりました。 3月18日。 空き家になっているぱにーニィんちへ。 草がまだ育ちきっていないうちに、除草剤を撒きに行きました。 今年は、いつも以上猪が多いみたいで、あちこちに柵が。 ぱにーニィが 「あれは、猪が川に落ちないように壁を作ってあげているの?」なんて たわけたことを申しておりましたが。 ![]() 檻も方々に設置してありました。 あんなに丸見えなのに捕まるんだねえ。 ![]() ![]() 帰り道で立ち寄ったショッピングセンターのイベントブースで こんなん発見しましたよ! ![]() 山口在住のブロガーさんのソウルフード、瓦そばです! マズそうに写してしまってごめんなさい。 食べてみたいけど高いよなーと遠目に眺めていたら、 1000円の瓦そば、三つ残っていたのが800円になっていて 買い物を終えて まだあったら買おうと心に決めてブースに向かったら なななんと、 残りはふたつ、しかも500円になっている。 小走りに直進し、即買いしましたっ 帰って、早速試食会。 レンジで温めます。 炒めた茶そばの上に載っている、レモンともみじおろしを、別添えのおつゆに混ぜます。 んで、お蕎麦とトッピングを混ぜ合わせて おつゆにつけていただくのですが 甘辛く炒めた牛肉がバッチシでした! ラーメンと天下一品が違うように 蕎麦と瓦そばも全くの別物でした。 瓦そば、さとこ、好きです!! そして、3月21日。 お彼岸中日。 里の教会にて霊祭と信奉者総会に参加いたしましたが あまりの大荒れで、父と祖母のお墓参りは断念。 お天気いい日に行くからごめんなさいね。 夕方は、 イベント出演にむけて、沖縄バンドの練習。 ![]() ![]() こんな感じで、 震えながら燃えるおばァ、さとこの 3月前半は終わりました。
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故とおるちゃんの物を無理に減らさなくてもいいのかもと思ったら、
新しくまた、とおるちゃんが喜びそうなものをゲットしちゃうようになりました。 とおるちゃんの大好きな3色団子を買いに行ったお店で Qoo4本に一個、こんなマグカップがついてくるってキャンペーンを見つけたもんで 必要ないのにもらっちゃったよ。 ![]() 季節限定のQoo、もも味バージョン。 キャップと柄を見比べ、悩み抜いての4本を厳選。 ![]() かつて、Qooに夢中になっていた、団地住まいの頃には 全種類のボトルや、全種類の段ボール箱、 マークを切り取って送る全員プレゼントやら、オークション落札やら 2人の生活の中心にQooグッズの収集があって もう、寝る場所もないぐらいになって 今の巣に引っ越すときに、段ボール十数個分とお別れしたんですよ。 キャンペーングッズ、生活に困ったら売ろうと思ってたけど、 一回、涙ながらに持ってってみたら 一山10円とかで、愕然としましたね。 ![]() 今回の「桃の節Qooだよ!」キャンペーン、 4種類あったけど、1個だけ♪ ![]() ちょっと前のキャンペーンのお盆も 4種類あったけど、お供え用に2枚だけ♪ ![]() 合掌すると心が落ち着くってこと、 忘れてたけど、最近また思い出して とおるちゃんに向かってお話するときは 意識して手を合わせるようにしています。 そして、また雨マジックが復活したので、 とおるちゃんを近くに感じられます。 雨マジックとは、 さとこに都合が悪い一時だけ雨が上がることに対し ぱにーニィが名付けた現象のこと。 車のドアから玄関まで、 とおるちゃんのお供えを運ぶ一瞬とか ライブの日、機材を搬入する間とか 旅行先での移動時とか グソー(あの世)のお金を、お墓で燃やして送金するときとか。 故とおるちゃんが側に居てくれるって感じる瞬間ですね。 へへへ。 ![]() とおるちゃんが喜びそうなことを思いついて一旦始めると 継続しないと、とおるちゃんの心が離れてしまう気がして 決めごとが増える一方になっていたけど お仕事とか音楽とかの予定が入って来たり blogのいろんな方々の考え方や生き方に感化されるに伴い 規模縮小や、新しい発想への切り替えができるようになりました。 いい奥さんでなかったさとこ。 とおるちゃんと共に歩む人生が、いちばん大切と分っていながら だんだん仕事でイッパイイッパイになって、 おそうじも料理もほったらかしだったことを とおるちゃんの事故以来 刺すような苦しみで後悔し、 毎日が 切って、叩いて、喚いて、 薬とお酒に頼って気を失う日々。 とおるちゃんの思い出のいろんなことに執着して ひとかけらも忘れまいと必死だった日々。 やー。あんなことこんなこと、あったねえ。 ![]() 記憶が次第に曖昧に融け合い 気づいてみたら、だんだん『忘れていくことの恐怖』を忘れたみたいです。 そして あきらめの緩やかな寂しさを 静かに受け止めている自分に気づきます。 ははあ。 これが さとこには絶対に到達できないと思っていた 『キューブラー・ロス 喪失の5段階説』の5段階目、『受容』ってやつですね!(→悲嘆のケアのお話) 巣にいるときは、 ただ、とおるちゃんの生身の姿が見えないだけで、一緒にいる気分になっていられるけど、 はてるまに帰れば、 年中行事の度に、 家族と顔を合わす度に、 知人と出会う度に、 とおるちゃんは故人であることを目の前に突き付けられて でも、とおるちゃん七回忌法要が終わって 7年目の命日も過ぎたあたりから すこしずつ己に変化が生じておる自覚がございます。 ![]() ![]() ![]() (ぴよ子さんからの水族館お土産の塩ゼリー。 クラゲもイルカもペンギンも美味しかったデス。) とおるちゃんとさとこの巣も、 仕事の道具が増えたために、 事務所兼倉庫になっちゃってるし とおるちゃんが中心の一日ではなくなってきていること、後ろめたく思わなくても とおるちゃんはきっと 変化を受け止めてくれているに違いない、なんてね。 おおっ。 自分に都合良く考えられるようになってきているでございますよ。 今 在るものを失うことに対する不安と恐怖が大きすぎて 出会った時点で、早くも別れを想像してしまう、 暴走飛躍型思考のさとこ。 次々に起こる悪い出来事は さとこが負のオーラを撒き散らして、周囲を巻き込んでいるからに違いないって思って 人と関わること自体が恐くて 超能力者じゃあるまいし、 そんな影響力持ってるわけがないんですけどね。 不安や恐怖に支配される緩い波はあっても 振り返ってみると、 今日は昨日より大丈夫な気がするっ。 取り越し苦労をしようがしまいが どうせ困った事態が起こるなら なんやかんやと心配する必要はない 。 そして、ふっとね、 誰からも期待なんかされてないということに 気づけたのです。 とりあえず、今日だけ生きればいいやと割り切ったとたんに 炭酸水の泡がはじけるように 心の痛みが融けたのです。 期待に応えなくていいなら できないことを克服する必要もない。 だったら、 できるようになったことを数えよう! 買い物ができなくて宅配ピザしか頼めなかった時期があったのに 今は、条件付きだけど一人でもお店に行ける。 自動ドアも怖い気持ちはあるけど 固まって動けなくなることはあんまりない。 ぐーすか寝れるし ばかすか食べるし グイグイ飲むし テレビも見れる。 友人と会っておしゃべりも楽しめる。 えっへん。<(`^´)> って 鼻高々でぱにーニィにそう言ったら ぱにーニィが 「油断させようったって、ワンは騙されないからね!」 さとこ、なんだかんだと騒動を起こしては 端から忘れてしまってるだけのようですね。 こりゃどうもすんません。 ![]()
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もうすぐお彼岸が来ます。
秋のお彼岸からこっち、 いくつも別れがあり さとこの雇用主様の奥様であり、とおるちゃんの雇用主であるK理事長も 昨年11月、身罷られてしまいました。 雇用主さまご夫妻には 言い尽くせぬ恩があるさとこ。 とおるちゃんの事故後まもなくのことです。 深夜、ほろ酔いで足取りもおぼつかない状態で帰宅される雇用主さまと、偶然すれ違ったところ 暗闇のなかのさとこの顔をみて 「おお、はてるまか。 わしゃ、お前の為ならなんでもやっちゃるぞ。遠慮なく言ってこいよ」とおっしゃったのです。 自分とこの従業員、700人もいるのに、 ひとりずつの顔と名前を覚えておられるなんて。 そして、奥様のK理事長は、 とおるちゃんの通夜と告別式だけでなく 初盆にまで、はてるまの墓にお花を手向けにきてくださいました。 スタッフの初盆に直々に足を運ぶ大会社の社長がいるでしょうか。 しかも、こんな山奥まで、はるばる! さとこは、この情に厚い方々の下で働かせていただけたことを、どれだけ誇りに思っていることか。 とおるちゃんも幸せだと思うなあ。 ![]() 2013年に雇用主さまが亡くなられたときは 訃報を聞いてご自宅前まで飛んでったものの、 どうしていいやら途方に暮れてウロウロしてたら ご家族に見つかってどーぞ入って入って、って言っていただいちゃって 安らかなお顔とお別れすることができたけど このたびのK理事長の場合は さとこ、退職してから七年も経つし 納棺からお通夜までの間には ご挨拶する時間がいただけたんだろうと思うのですが 出棺の時も、 法人を一巡されるので お見送りに参加できるかもと思うのですが すっごく悩んだ挙句、諦めました。 おネギの出荷がピークで、先輩方は過労で満身創痍。 さとこなんかが二日間連休をもらうわけにはいかない。 告別式の日だけ、半日お休みをもらえないかお願いしたら 社長さんが 「早朝5時から12時まではどう?」って丸1日の勤務にして下さって。 すっごくラッキー(゚∀゚) フレックスタイム制にもできるなんて なんて恵まれたお仕事環境なんでしょう。 告別式は14時からだったから 帰ってお風呂に入る時間もありましたよ。 K理事長は社葬なので かなり大きなお式になるはずで 案の定、葬祭会館から少し離れた造成地に 臨時駐車場が準備してありました。 一旦そこに入って様子を伺っていると どうやらシャトルバスが送迎してくれるみたいです。 でも、BMとかアウディとかハスラーとか そんな高級っぽい車がじゃんじゃん押し寄せてきて みるみるうちに臨時駐車場はいっぱい。 もしかして、お医者さんとか議員さんとかばっかりじゃないんですか? 軽バンさとこ号はいかにも場違いなのですが 奥に停めちゃったもんだから閉じ込められて でも、お偉いさんばっかりのマイクロバスなんか 恐れ多くて乗れないし 葬祭会館までの国道も、駐車場に入ろうとする車が数珠つなぎ状態で とってもじゃないけど足がすくんで歩けない。 ぱにーニィ、ぱにーニィ、SOS!SOS! 下手の車道に出て、信号機の生け垣に隠れてたら ぱにーニィのラスカル2号が、すぐに拾いに来てくれました。 お昼ご飯を食べに行こうとして、 ちょうど近くを走っていてくれた模様です。 ぱにーニィ、ほんとにありがとーっ ![]() 会館付近の交差点も 交通整理のスタッフが沢山おられるけど、 丁度、バイパスからの降り口の複雑な側道と交差する地点でもあるため 付近は、全く車が動かない状態。 通行の邪魔にならないところで降ろしてもらって 無事に告別式に間に合いましたよ。 会場の外にはテントが張ってあり 参列カードを事前に書くコーナーが、六つぐらい作ってありました。 館内の受付も いくつも準備してある上に 念入りな配慮で、まったく混雑はなく 穏やかで静かな時間。 お手伝いに来ている職員の顔ぶれはずいぶん変わったようだけど 7年前から変わらない、懐かしい方々とも再会でき いろいろな思い出がよみがえります。 さとこが心を病んでいることを知っている同僚が ずっと隣にいさせてくれたので 式典の間中、写真コーナーの側に立って、 いろんな写真をゆっくり堪能することができましたよ。 告別式開始後も、やってくる参列者は後を絶たず 多分、1,000人はいないだろうけど 席が足りないどころか 式場に入りきれず、外に立っておられる方もあったのではないかな。 この分だと 車が停められなくて、たどり着けなかった人もいるに違いない。 さとこは ぱにーニィが居てくれて、ホントに恵まれていましたね ![]() 喪主さんが挨拶の中で 「後ろで長時間立っておられる方々にも申し訳ありません」と 気が動転しているのが当たり前なのに、 さすが、上に立つ立場の人ってすごいなあと感心する。 さとこ、同い年なのにこんなことで情けない・泣 喪主さんの機転で ご焼香は、後方、立っている人から順にということになって さとこも、列に加わります。 会場の外に出ると お花を受け取るテントが準備されていて そばに臨時駐車場行きのマイクロバスが待機している。 おおっ!なんてタイミング 即座に始発のマイクロバスに乗り込み 次々に帰ってこられる人たちの津波に呑まれるまえに 間一髪で臨時駐車場から脱出できましたよ 混乱の中にあって さとこは、全ての段取りが出来ていたようにスムーズに お別れをすることができました 故雇用主さまの月命日の28日など、 思い出すとふらりとお墓参りすることにしているのですが 今度のお彼岸には もうご夫妻仲良く、一緒に過ごしておられるのですね。 改めて、ゆっくりお礼を申し上げに伺いたいと思います。
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![]() 雪が解けたあとのブロッコリー畑。 ![]() 半蔵さんが知り合いの中華料理屋に行こうというので ぱにーニィと3人で出掛けた。 軍艦島みたいな鉄筋鉄骨コンクリート造りの高層アパートの一階にあるらしい。 お風呂場は別棟で共同。 配管がむき出しの個室がいくつかあり、 浴槽とドアのない、シャワーだけのブースもあった。 使用中にぶら下げる木の札の紐が細かくほぐれて ちぎれそうになっているのが気になる。 トイレは見当たらないので、共同ではなさそうだ。 階段で、子供たちがしゃがんでチョークで落書きしたりよじ登ったりして遊んでる。 さとこたちの背中に、住人らしきおじいさんが 「ここは あんたら生きたもんが来るとこじゃない」 と言葉を投げた。 そっかぁ ここは死んでる人達専用のアパートなんだね *********************** 中華料理屋さんは営業時間外だった。 裏口を探すが、 同じ玄関が並んでいるので 捜すのに手間取った。 半蔵さんが見つけ、さとこも続いて入る。 店内は薄暗い。 まずトイレをお借りしますね。 手を洗って出たら 半蔵さんとぱにーニィが マスターとしゃべりながら注文を待ってくれていた。 半蔵さん 「ここの野菜ラーメンがな、野菜がいっぱい入っとってスッゲーうめえだじぇ」 じゃあさとこはそれにして、 食べきれないから半分手伝ってもらおうかな マスターはヤクザさんで、半蔵さんの古くからの友人らしい。 奥の事務所に案内してもらうと そこでは若い衆たちが共同生活をしながら規律を学んでいた。 ハキハキと礼儀正しく挨拶され 麦茶まで勧められて恐縮するさとこ。 たくさんのモップ類、コロコロカーペット、粗品用のティッシュボックスなどが積み重ねてあり 伝票が貼ってあった。 死んでからもリース業をされているらしい。 若い衆の一人が 覚えたてのリース品使用方法の裏技を手ほどきしてくれた。 へええなるほどスゴいですねと感心すると 子供のように誇らしげな表情 みんな純朴なひとたちばかりなんだなあ おや? 奥にいるのは矢沢栄吉さんじゃないか。 矢沢さんも知り合いなのか。 応接セットに座って何やら準備に余念がない矢沢さん。 今夜は、みんなでライブするらしく 音源に合わせて音採りを始めてる 邪魔しないように眺めながら料理に手を伸ばしていると 死んでいたとおるちゃんが突然蘇った。 わあ夢みたーい にごくん(とおるちゃんのあだ名)!お話しできる?なんか食べてみる? ぱにーニィも勧める 「とおる、それ、スッゴい美味いんだぜ」 さとこのお箸でもいい? とおるちゃんは、まだ血の気が通ってないから、青黒く透明感の無い顏をしている。 体の扱いに慣れなくて 手足を不自然にバタバタ振り回してたけど 少しずつ、自分の思うように関節も動かせるようになってきた。 お箸を上下逆さまに持ってるから持ち直させたら、 さとこを見て少しムッとした顔をしたけど すぐにチャーハンに集中し、口に運ぼうとする 何年も胃袋に食べ物が入ってないんだから ゆっくりゆっくりね あ、こっちの素うどんのほうが、消化が良くていいんじゃないかな 疲れすぎないようにしてね もうどこへも行かないでね ぱにーニィや半蔵さん達がゆっくりお話しできるように さとこ号でちょっと休んでいようか とおるちゃんを支えながら駐車場にいくと クマバチとスズメバチの群れが空中戦を展開中 さて困ったぞ ハチさん達に気づかれないように さとこ号までたどり着く方法、ないかなあ 場面は変わり。 でっかいお屋敷の管理を任されたさとこ。 屋敷中の様子がまだわからないうちに、とおるちゃんがグソー(あの世)から帰ってきた。 やったあ ナイスタイミング とおるちゃんも、こんなすてきなお屋敷で過ごせてうれしいでしょう 祖母とさとこのために里の母が買ってくれていた、ブルーベリーの濃縮健康ドリンクをとおるちゃんに飲ませたら、 えらく気に入ったみたいだから、2本とも渡す。 きみ、それ、グソー(あの世)に持ってっていいから毎日飲みなさいね。 それと、もう1本は、おばばに渡してくれる? 帰ってきてくれてありがとうね 今、お風呂のお湯を溜めるから、ゆっくりしなさい。 イヤ実はまだ使い方がわからんのだけどね えっと、どうするんだっけ。 ボイラーの給水バルブを開け、湯張りのスイッチを入れる。 浴室は2つ。 大浴場のほうは、なんと大理石ですよ 滝のように広い打たせ湯と、岩に挟まれた細長くて浅い水路まである。 奥の壁全体がガラス貼りで、 キラキラ光るお湯が夕焼けで染まった。 ここのおうち、すごいねー。 ゆっくり帰ってこられるときは、お風呂、一緒に入ろうね。 で、今度はいつ帰れるの? ここで目が覚めちゃったです。 うーん残念すぎる。 ![]()
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