里の母のごはんに思う。
岩合さんの写真展に行って、
故とおるちゃんそっくりのファイル見つけましたっ

岩合さんのにゃーさんファイル

あごのぷっくり感と丸い指こが、亡夫と同系列ですわ




今日のおかずはキャベツとお揚げの卵とじの予定でしたが

里の母から差し入れが届いて、一気に品数が増えましたのよ。

赤貝と茶わん蒸しとお芋

お正月に義姉が炊いてくれた赤貝がとても美味しかったと言ったもんで、
早速こんなことです。


寿司屋の湯のみの特大茶碗蒸しは、冷凍の銀杏を使い切る目的なので
1つあたりに15個ぐらいは入っています。

…半分でお腹いっぱい。




里の母、こうして、さとこが好きなものを届けくれてますが

小さいときは、こんなわがままは通りませんでしたね。


残さず食べるまで、家に入れてもらえなかったことがしょっちゅうでした。


井戸のモーターの音に紛れて、背中の闇の向こうから何かが迫ってきているような気がして

怖くて台所のすりガラスの向こうに人が動く気配から目を離さなかったこととか、

足の裏にべったりくっついている濡れた黒い砂の感触とか


今も思い出してゾワゾワします。


さとこは好き嫌いが多い子供で

食感や匂いで気持ち悪くなっては、簡単にオエーってなっておりました。


苦手なものは

 いつも飲まされていた、すり下ろしたニンニクを蜂蜜にまぜたやつ

 白ネギのとろとろの部分

 トマトの種の部分のぷるぷる

 人参の皮と葉っぱの臭い

 玉ねぎの根っこが生えている茎の部分

 生のかぼちゃの種の匂い

 蕪、芽キャベツ、クワイ、数の子などの苦みがあるもの

 イワシとコノシロは小骨が多いから生食は酢ジメでないとダメ
 
 ほうれん草も歯の裏がざらざらして嫌だし

 シイタケのぐにぐにした感触とか

 鶏肉の皮の羽のむしり残しは、つまんで引っこ抜いてたら「神経質だ」って

 イワシのつみれは、しっぽや背骨やヒレが突き出していて喉に刺さるから崩したら怒られた


給食でもトマトが食べられなくて

掃除の時間まで残されて
机を全部教室の後ろ側に片付けられた間に挟まって座り
床の濡れた雑巾の臭いの中で
涙にまみれてゲーゲー言いながらちょっとずつかじっていたことを思い出します。


大人になったさとこが、こんなに何でも食べれるようになるの知ってたら

母も担任の先生も、あんなに苦労しなかったんじゃないのかなあ。




里の母は、インパクトが強いものを、とてつもない量を与えてくれるのが欠点です。


さとこの顔ぐらいある、まん丸くてずっしりと重い『ばくだん』。
中のゆで玉子も、2Lサイズです。

8等分して3回に分けて食べたけど、
これが三個もあって…。


甘くて濃い味付けなので少しなら美味しいけど
三個全部無くなるまでに、ずいぶんかかりました。

ばくだん


「一生のうち一回ぐらい高級ハム食べてみなさい」ってくれた、
にまんにせんえんもする、ハイリホーなはむ。

ボンレスと戯れる

一切れでいいのに、こんなにもらっちゃって


ざっくり切って、贅沢にかぶりつく。
ハイリホーのハムステーキハイリホーのハムステーキ実食

お洒落でなくてすんません。

最後の端キレも豪勢にサイコロステーキにしました~

ハイリホーなサイコロステーキ


お弁当屋さんで間違って作られたらしい沢庵の中巻きを発見して
最高に幸せな気持ちで食べたって話したら

さらにでっかい沢庵太巻きを作ってくれましたよ。

沢庵太巻き

ぱにーニィは沢庵ダメだから、これはすべてさとこのおなかに。


鶏胸肉ハムをひとかじりしてしまってから、気づいて写真撮りました。




食べ物を人にあげるときって、

こぼれたりしないように密閉できる入れ物で、
更に入念にポリ袋に入れるとかの対策をとるのが一般的じゃないかと思うのですが

里の母の場合は、ちょっとちがう


以前、大祭のおさがりのハマチをはてるまの家に届けるようにと持たされた時は

氷が融けた水がトロ箱の水抜き穴から出て

シートに生臭さが滲みこんで
吐きそうだし情けないしで


しかも、はてるま母は山育ちで大きな魚なんか捌かないから
こんなものどうせえっちゅうだと絶句


知り合いの旅館に持って行って
捌いてもらうかわりに四分の一身だけもらって

残りはアラごと全て贈呈して帰ってきたですよ。




とおるちゃんとさとこの巣に
石垣の友人、由布人センセーが泊まりに来たとき。


自立歩行ができない巨漢の由布人センセーの介護&看護の数日は
まるで夢の中の出来事のように、非現実的に強烈な記憶ですが。


なんか協力しようかと申し出てくれた母に、「山椒とシメサバが入ったちらし寿司だけお願い」、と頼んでの歓迎会のはずが、

由布人センセーも大量の食材を持って来てくれて


全く食べられないさとこも含めて
由布人センセー・普久真さん・ぱにーニィ・ぴよ子さんでの5人のメニューは


・わらびとシメ鯖とゴーヤーのマヨネーズ和え

・炭焼き鶏皮と新玉ねぎの炒めもの

・なーべーらー んぶしー

・スーナ(ツノマタという海藻)と島ラッキョウのサラダ

・沖縄天ぷら(カジキ、白子、島ラッキョウ)

・わらびの味噌汁

・あじの刺身

の7種類の料理が並んでいるところに


母お気に入りの皿に、美しく飾りつけをしたちらし寿司だけでなく

煮もの・サラダ各6人前(とおるちゃんのお供え含む)が四つの餅箱に入って用意されていて


テーブルに載らず、
冷蔵庫にも入らず
歩く場所も無くで


サラダも
ドレッシングがかかり、銘々に少量を大皿に盛り付けた完成形で届くので、
その時に必ず食べないと味も色も悪くなっちゃうから、さらに困る。


そんなわけで
母に何かをもらうときには
相当の覚悟が要るわけでございます


受け取るときにもね

里の母 「これ、大切な器だから割りなんなよ」

って、そんなもんに入れてくれんでよっ ムキーッ! o(`ω´ )o


そして、
何ヶ月も経ってから突然「あのお皿、あんたに持たせてから返してもらってないよ」だなんて
言われたりもするけど

そんな貴重品、預かるのも持つのも嫌だから
とっくに返しとるわ!


そういうわけで、食器を見るだけで不安になるさとこは、
なるべくプラスチックしか使わないことにしていますのよ。




先日、里を覗いたら「あらあんた、ちょうどいいところに来たわ、お母さん大失敗したに」って


NHKの『あさイチ』の「ポリ袋で簡単!おうち肉まん」を真似て作ったはいいが
分量を増やしすぎてポリ袋では材料が混ざらず
カッチカチのタネになってしまったらしいです。


水餃子みたいに茹でたらどうよ、と薦めて
茹で団子をもらって帰りましたよ。

茹で饅頭

普通に蒸したやつも、
見かけは鬼饅頭みたいだけど

どちらもモチモチして美味しく


問題は、

大量過ぎて
食べ終わったあと、真っすぐ身体が起こせないぐらい苦しかったことです。

鬼饅頭




こんな感じで、里の母には翻弄されまくりなのですが


母、すでに82歳。


このやりとりが、いつかはなくなると思うとね…


さとこは、母より長生きしない計画だったから

避けて通れる問題だったはずなのですが

今はもうそんな甘いことも言っておれず


将来の別れを受け止める覚悟ができるかどうか


難しいところでございます。
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[2018/01/27 04:07] | ・過去のあたす。 | page top
とおるちゃんが教官。
駅裏の川に、鴨さんたちに混じって白鳥さんがいました。

町暮らし

ぱにーニィの話では、

この白鳥さんたち、年中ここに住んでいて

近所の人たちがみんなでゴハンをあげて可愛がっているんだそうですよ。


常駐白鳥さん

だからクルマが通っても全然平気なのね。




秋のお彼岸以降、

立て続けになんだかいっぱいあって
頭の中が一層ごちゃごちゃになっていたさとこ。


とおるちゃんの命日には
都心在住の親戚と大型台風が同時にやってきて、
例年のようにドヨ~ンと思い詰める余裕がなかったり


ありがたいことに、ライブ活動もちょこちょこさせていただいたり、


おネギ仕事が増えて
いつの間にか日雇いパートから月給制になっていたり、


里の秋の大祭があったり。


そして、悲しいお別れも…。

 さとこの大事なぴよ子さんの、義妹さん。
 大恩人である、とおるちゃんの上司。
 一緒に沖縄旅行にも行った、年下の同僚。


死別の哀しみに耐えている家族の姿を見るのは
ほんとに辛い。


そんなことがいっぺんにあったので


大したことをしていないのに、
ちょっとお疲れちゃんなさとこなのでした。




11月のはてるま父通院日には

さとこは、
カフェイン製剤で気合を入れても
朝からなんだかフラフラしていて

目が霞むし、


これは、運転にはよくよく注意しなければと思っていたのですが、


はてるま父母を乗せて病院へ向かう、
左側山沿い、右側川沿いの片側一車線道路で


それまでは先行車がいなかったのに

山肌に沿ったカーブを曲がった途端、目の前にクルマが停止していて仰天。


カーブとは言え、時速30kmくらいは出していたから

「ゴメンナサイ とまりますッ」

急ブレーキ踏みました。


義父母、ちゃんとつかまってくれていて、
怪我がなくて良かった。


カーブに停まっているそのクルマは、
川にかかっている管理者用の橋から出てくる車を待ってあげていたのかな。

バックミラー越しに軽バンさとこ号に気づいて発進。


管理者用の橋は一般車両出入り禁止なんだけど、

信号がないからという理由で乗り入れる車が多くて

朝の通勤時には必ず渋滞する、事故多発区間です。


工事中になっていることが多いコースなので、
移動式の信号があれば気を付けるけど、

今日は信号がないので、油断してました。


やー。
危うく保険金が下りかけるところだったわ。




翌日もその道を通ったら


あらっ。
今度は、その付近のガードレールが大きくへしゃげている。


誰か、曲がり損ねて落っこちたのかな。


先日の前橋市の交通事故報道に心を痛められたヨンタナさんが、
「これからも安全運転を心がけようと再認識だ」って書いておられたけど

ほんと、さとこも他人事じゃない。


運転は、一時も気を抜いてはいけないってことですね。





さとこは35歳になってから運転免許を取得したのですが、

亡夫とおるちゃんから、クルマを運転する事に関しての注意事項と対処法を

いっぱい教わりました。


JAFの機関誌『JAF Mate』の「危険予知」のコーナーは
毎月のテキスト。

JAF Mateの「危険予知」
 (こんなやつ。)


運転中の景色の写真や絵を見て、
起こりうる事故の危険を、いろんな方面から予測します。


そして、とおるちゃんの助手席に座ると
毎日が状況判断の講義と実技と指導ですのよ。




 一、運転中の姿勢はとても大事。

頭はまっすぐ、身体は正面。肘は曲げて、両手でハンドルを持つ。
確実で迅速なハンドル操作は正しい姿勢から。


 一、時々は、急発進・急ブレーキを行ってみて、
スリップしたらどうなるか、止まるまでにどれぐらい進んでしまうのかを知っておくのも大事。

はむちき(さとこのこと)はブレーキを踏むのが遅いから、
車間距離をしっかりとって、早めに踏まなくてはダメですよ。


 一、メリハリのある運転をしなさい。

「あの車は何をしたいんだろう」って対向車が悩むような動きはダメ。
事故を誘発しやすい運転手になるな。


 一、だろう運転はだめ。かもしれない運転をしなさい。
向こうが止まるだろうではなく、
止まれないかもしれないと想像しなさい。

もしかすると、前のクルマが急停車するかもしれないとか。

あのスクーターは、こちらに気づいてないかもしれないとか。

あの小路から自転車と犬とボールが飛び出すかもしれないとか。

あの路駐のクルマのドアが急に開いて、
ワンレンボディコンで決めたおねーちゃん運転手が降りてくるかもしれないとか。


かもしれない運転をすれば、
不意打ちにだって余裕、余裕。


 一、走りや外観から、どんなタイプのひとが運転しているかを想像しなさい。

 ピッタリつけて煽ってくる気短さん。
 流れを読まないマイペース型。
 反応が遅い高齢者。
 注意力に欠けていると思われるタイプ。


例えば、この間遭遇した、全く周囲を気にしていないクルマ。
  ↓
おおっとビックリ2

速度が安定せず、大声で歌いながら何やら操作中。

センターラインを越えて隣車線の車に接触しそうになったりして

ミラー確認も目視も、全く行っている様子、無ーし。


周囲のみんなも避けていたけれど、
距離をとり、追い越したりしないのが正解ですね!




あと、駐車場での当て逃げを避けるための注意事項とか。


 一、こんなクルマの隣には止めないのが望ましい

 一、傾斜している駐車スペースはできれば避ける

 一、狭いスペースでのドアの開け方のポイント 等。


この間、スーパーで買い物済ませて軽バンさとこ号に戻ったら
お隣さんがこんな状態になっていて、

後部シートに座る義母はドアが開けられず、左側から入りました。

おおっとビックリ1

まだ余裕があるように写ってますが、
挟まって動けなくなるぐらいの隙間しかありませんのよ。


お隣さんが何度も同じような前進後進を繰り返しながらバック駐車するところを
義父が目撃していて、

「あー!もう絶対ぶつかってくる!と覚悟をしたらしいですが、

や~。
セーフだったようです。




あと、困ったときの対処法の理論、
FF、FR、4WD、それぞれの駆動方式の特性別に。

 
 一、ハイドロプレーニング現象や凍った路面で滑ったとき

 一、シャーベット状の柔らかい雪で道路が凸凹で、タイヤが空回りするとき

 一、ガス欠やエンストしたとき、貰い事故をおこさないようにするには

 一、それでも事故を起こしてしまったときは(これは駆動方式は関係ありません)


雪の駐車場で、サイドブレーキを引きながらキレイにUターンする訓練まで受けたけど、
ハンドル操作が間に合わず。

とおるちゃん教官、ムダ骨に終わったようです。




てな具合で、
さとこなんかにはちんぷんかんぷんなことばっかり熱く語られていたのですが

…まあ、覚えられる訳ないわね。


だって、さとこ、
バックができない小路の鋭角の曲がり角に入っちゃって、

気概で飛び越えようとして溝に脱輪させたし
(映画では成功してるの見たもん!)


道さえあればどこでも通っていいのかと思って

サイクリングロードの野バラやススキの中、

黒板にチョークみたいな音をたてまくりながら
傷だらけになって強行走破したことあるし。


さとこは、
とおるちゃんにふさわしい
颯爽としたかっこいいヨメ像を目標にしてはいましたが


目標とは対極的存在の
全く細工にならんポヤスケでした。





とおるちゃん、自分は何度か事故を起こしたことがあって、

「はむちきは、そんな時、オロオロしてきっと何もできないだろう」って。


田舎はクルマ社会なので

さとこと同じぐらいポヤスケな運転手さんは、
他にもおられることでしょう。


とおるちゃん教官の言葉を常に念頭に置きつつ

でも、きっと、今は側で見守っていてくれて

いざというときには
さとこからハンドル奪って

危機を回避してくれるに違いないと思ってます
[2018/01/06 04:31] | ・過去のあたす。 | page top
幼いころの記憶は、キラキラ光るウロコと共に。
里の母、80歳。
なにかと忙しい日々。


甥の結婚式のあと、疲れからダウンした。

頭が痛くてやりきれんと言っていたが、そりゃ当たり前。
頭髪の中に帯状疱疹ができてんだもん。


治療で発疹は消えても、
神経痛は数ヶ月続く。


そんな状態でも、あちこち外出するから、面倒見きれませーん。


…面倒見てないけどね。


2つあるICレコーダーのうち、古い方が壊れたと連絡があり、
さとこが借りている新しい方を返しに行った。



増築を重ねた里の家は、段差が多くてトラップだらけ。


母、脊椎狭窄で足がしびれて歩けないので、
先日は、上がり框から落っこったらしい。

足の指の骨折が治って半年以上経ち、ようやく保険の手続きも済ませたところなのに、
また骨折したらどーすんのさ。


そんなふうに本人が故障中だし、


更に、ノートパソコンを落として液晶画面が壊れた。


その上、地下水のモーターが壊れて、庭の蛇口から井戸水が出ず、
散水お手上げ。


故障で、購入時にすでに型落ちしていたことが判明したお風呂のガス給湯器も、
代替機から、ようやく新しいのに付け替えが終了した。


ふたが壊れたガス炊飯器も、だましだまし使っていたのが、いよいよダメになって、
いつものガス屋展示会で注文したって言ってたな。


そこらじゅうガタがきております。


梅雨になって、寝室に大嫌いなムカデが出没し始めたから、教会に寝具を運び込んで避難してる。


さとこ、ハウスクリーニングに入って、いい条件のアパートが空く度に勧めるけど、
生返事のうちに塞がっちゃうのよね。


とおるちゃんとさとこの巣の2階も空いた。


さとこ 「母、借りんかね?
私が2階を使って、母が1階使えばいいへん?」

母 「あっちゃ。ホントかね。そりゃいいなあ。」


で、話はそのまま発展せずじまい。


神戸の中華街で買った中華饅頭と花巻をお土産に持ってったら、
物々交換で、手作り肉まんと、メザシとパプリカをもらいましたー。


てなわけで、今夜のご飯。

徳島風

マカロニとパプリカとレタスと胡瓜のサラダ、塩豆腐。
ぱにーニィ作 徳島風ラーメン。

饅頭に香醋とお肉がばっちし合います。

香醋をたっぷり


肉まんは、里の母のがダントツ美味しいのです。

見た目はイマイチですがね。

こねては包み 見た目はイマイチですが


薄力粉と強力粉を半々で使っているの。


聞き込み捜査で、中華街の店主さんからの情報によると、
でっかくてどっしりして1個食べきれなかった時代の肉まんは、
皮の生地にかんすいが入っていたそうな。


でも、今は、ふわふわの皮でないと売れなくなって、
かんすい入りの、にっしりと噛みごたえのある肉まんは、よほど探さないと口にできないらしい。


母が肉まん作りをやめたら、
にっしり肉まん、探すの大変だなあ。



そして、初めて聞いたんだけど。

さとこのおやつがいつも煮干しだったのには理由があった。


さとこより5歳上の兄が、小学校4年生ぐらいの時、
今からは想像できないほどまんまるだった。


勉強ばっかりしてて運動不足が原因だったのかもしんないけど、
母が、思案の末、食事前に煮干しやリンゴを与えてダイエットさせたんだそうな。


だから、さとこのポッケにも、いつも煮干しが入ってたのか!

メザシを噛みしめながら、記憶をたどる。

めざしちゃん


スカートや園児服のポケットを裏返して振る度、
煮干しの目玉やヒレがこぼれ落ち、細かいウロコが太陽の光を受けながら、風に飛ばされていったっけ。


…幼児としては、ずいぶん芸術的な思い出ですこと。

おほほほほ。


[2016/06/26 23:00] | ・過去のあたす。 | page top
さとこにできるお仕事、なんでしょう。
こんなお仕事どうかなあ。

腰痛には厳しいかも

よさそう!


巣にポスティングされていたチラシを入念に読む。


毎日連続して出勤しなくていいし、短時間だし。

でも、お客様が居られるお部屋に入ることもあるのかなあ。
それは厳しいかも。


ぱにーニィに相談してみた。


「旅館はどうかなあ。
だって、あなた、貴重品がなくなったって話が出たら、
自分が犯人だって言うでしょ」

はっ!
あり得る…


それに、んな疑惑話がでただけで、
もうお勤めすること自体、無理かも。


初職場での『万札脱走事件』、ぱにーニィ覚えてたんだ。




OL時代、会計係をしていた時のこと。
5万円紛失事件というのがあった。


毎朝、開店前に、
隣の銀行から、その日に動く予定のお金をもらってきて、
全部数えて金額を照合する。


一千万円の束は、100万の束を5つで更に帯封し、
その500万の束二つを、もっとでっかい帯封してある。


一千万と500万は、銀行の厳重な帯封のそのまま使うけど、

それ以下のお支払いには、
束をほどいて、新たに数え直し、

自分の会社で百万円ずつの帯封を作っていた。


手作業で裏表二回数え、
更に
紙幣計数機を通してお札の向きを揃えるから、

合計三回数えてから、社名の入った帯封をし、封緘印と、結束担当者であるさとこのはんこと日付印を押す。


その日、セールスさんが訪問先から「帯封、95万円しかないけど、どういうこと?」と怒りの電話をかけてきた。


いったん払い戻したお金で、再度、買い契約が成立して、
買い代金を計算したら、5万円足りないことが判明したのだと言う。


ほんとに、どういうこと?
だって、あり得ない。


セールスさんが戻ってきた。
投げつけられた札束の帯封を見て、あっと思う。

これ、さとこのじゃない。


帯封は、貼り方に、個性が出る。
巻く位置、まきはじめる場所、糊付けの幅。帯紙の張り具合。


それは、先輩の作り方だった。


朝の忙しい時間、まだ開店しない間は、
精算係の数名の先輩方が手伝ってくださるのが
事務職員暗黙の慣例になっていたの。


でも、他部署の手伝いは、ほんとなら禁止されていて、
転勤して来ている総務課長も知らないこと。


手が遅いさとこを手伝おうと、先輩が気を回してくれたのが、
最悪の結果でバレてしまうことになる。


さとこは、その日の朝、自分の顧客様が来店され、1階に降りて窓口で対応していた。

戻ってみたら、予定外の出金要請があったようで、
帯封をし直したニュー札束が増えていたのです。


また助けてもらっちゃった。
先輩、すみません。


怒鳴るセールスさん。
「一体、何がどーなっとんねん」と困り果てる課長。

先輩は黙って下を向いて仕事してる。


今度は、さとこが先輩を助けなきゃ。
それに、会計はさとこ一人だから、当然、責任は自分にある。


課長に「自分がやりました」と言った。


さとこ、この前代未聞の事件の始末書を書き、
その日のうちに精算係に配置替えになった。



それはそれとして、5万円はどこへ行ったのか。


現金は、必ずその日のうちに合わせないといけない。

深夜まで、当日の伝票や紙幣計数機を見直す。

机の引き出しの中身もすべて出し、
帳簿に挟まってないか、1ページずつをめくる。


ゴミ箱、隙間。

思いつく限り。


原因がわからないまま、課長に「あんた、ええからもう今日は帰り」と言われる。

最後の施錠を確認してもらわないといけないので、
二人で会社を後にした。


そして翌日の夜。
事務員が全員帰ったあと、机を動かしてみた。


あーっ!
あったーッ!


なんと、あちこちの机の下の段ボール箱の中や机の脚の隙間から、合計5枚の1万円札。


なるほど。
謎が解けた。


10年以上働いている超ベテランの先輩方は、
流れ作業で何百万分かをまとめて紙幣計数機にかける。


この方法は、仕分け口のお金を早く取り出さないと、
ごく稀に、風圧でお札があふれて飛び出すから、

大金に慣れていないさとこは、
時間がかかるし、面倒だけど、必ず1回分の100万ずつしか通さない。


だって、計数中に何かの用事で席を離れたり、電話をとったりして、
もし紛失したら大事件だもん。


5枚の1万円札は、たぶん、大量の紙幣を計数しながら吹き飛ばされたと推測される。


先輩は、千手観音のように同時にいろんなことが行えるから、
計数しながら、清算処理にも関わり、紙幣計数機から目を離していたんだろう。


思い出した。


その先輩とは、退職後も年賀状のやり取りをしていましゅ。

たまに町で偶然出会ったりしてたけど、お元気かなあ。





ポスティングもやってたけど。

一度、宅地造成中の新築のお宅に、裏から庭に入っちゃったことで、激しくとがめられた。


斬新な造りで、玄関がわかんない。

まだ道がついてなかったし、庭に塀がないし、砂利だけだったから、
ポスト発見!と向かっていったら、すでに敷地内に侵入していたのよね。


おうちの方に謝ったけど、
そのあと、さらに会社にクレーム電話が入っていて、
かなりへこんだ。


付き添いしていたぱにーニィが、
「きちんと詫びたがな!
ワンが、半蔵と一緒に、軽トラで生ごみ持ってきて捨てちゃる!」
なんて憤っていたけれど(笑)。


さとこ、その直後に脱水で倒れて休職。
もう復帰する気力はない。


さとこにできるお仕事、なんでしょう
[2016/05/09 03:57] | ・過去のあたす。 | page top
さとこの 「…だったかもしれない」。
小学校の図書館司書の募集をきっかけに、
昔のことを思い出したさとこ。


小さい時から、本には恵まれた環境だった。


保育園では、母の仕事が終わるまで、園児はさとこだけだったから、
絵本は独り占め。


兄が5歳上だから、家にも、もう百科事典とかもあって、無作為にめくって眺めてた気がする。


小学校にあがったら、日曜日には、集団登校の高学年のお姉さんのおうちに行って、
本棚の本を自由にさわらせてもらえた。

『火星のジョン・カーター』が一番お気に入りで、繰り返し読んだ。


うちにも父母が知り合いから譲り受けた書籍群はあったけど。


黄ばんでナフタリンの匂いのする名作集は、戦前の歴史的仮名遣のものばかりだったから、
わけがわからんでつまらんなーなどと思いながらも、
わかるひらがなだけ拾って、
まったく違う内容を想像して読んで(?)いた。


集団下校しなくてもいい学年になったら、
今度は、同級生のまや子ちゃんが全面的に支援してくれた。

かわいくて、ママ手編みのおしゃれなワンピースとかがよく似合っていたまや子ちゃん。

建設会社の社長令嬢で、子供部屋に、パパが買ってくれた見事な全集が燦然と輝いているんだけど、
自分はバレエが楽しくて、本は開いたことがない。


ママにお許しをもらって、卒業するまでずっと、
新しい匂いのする、さとこが初めて開いたであろう高級蔵書を、
1巻ずつ大事に借りて帰っては、夢中で読んだ。


当時は、教会本部の図書館からも、教会文庫用として長期貸し出しのシステムがあった。

目録から勝手に選び、リストを送ると、
まもなく、図書館から段ボール2箱分の本が届く。


そうなると、とにかく、何の手伝いもせず、押し入れに隠れて読みふけった。


宿題も、薪割りも風呂焚きもさぼって、
なにもかも放り出して読んでいたので、さとこ、毎日どんなに叱られたことでしょう。


高校だって、見学に行った図書室に一目ぼれして、即、入学を決めたからね(笑)


そんなわけで、中学校・高校では図書室に入りびたり、
左端から始めて、順番に片っ端から読みまくった。

毎年、多読賞なんてもんをもらっていたようだ。

すっかり忘れていたが、母が、その表彰状を全部とっていて、先日見せてくれた。


そんなとこは、やっぱ、母親だよね。


社会人になったら、お給料を貯めて、書庫をつくるのが夢だったなあ。  
天井まである可動式の書棚とハシゴ。

本に埋もれて暮らすの。


…いつかつくるぞ、さとこの書庫!



先日、里の母と会ったとき、
いつもは母と教会の将来の後始末の話題が定番なのに、
珍しく、さとこの進学や就職の思い出話になった。


さとこ、お星さまが好きだけど、物理どころか、算数、ぜんぜんだめ。

宇宙飛行士は無理でした(笑)


じゃあ、次に好きなのは?

海。


日本動植物専門学院ってとこに入って、水族館で働きたかったんだけど、
就職先が近隣県にない。


母 「あんたが東京なんかに行くっていうから。そんな遠くに出せんけん」

そうそう。
その学校、確か、東京と北海道しかなかったんだよね。


一番手が届きやすそうなのが、図書館か博物館。


学芸員は四年制じゃないと取れないから、
短大で図書館司書の資格をとった。


教会本部の図書館なら、即、採用だったんだけど、
母 「そんなとこ入ったら、いずれ、どこかの教会に嫁がされる流れになるから、大反対したのよ。」

…確かにそうだ。


市役所の臨時になって市の図書館が空くチャンスを狙えと勧められたが、
さとこ、新聞は読まなくて、肝心の時事にはからきし弱かったから、
市役所の試験にはあっさり落っこった。


まさか、『そのままぷー太郎で待機して、臨時で入れるチャンスを待つ』なんて選択肢があることは、
思いもよらなんだ。


卒業したらすぐ働いて、育ててくれた母と高校生奨学給付金制度に、ちゃっちゃとお金を返していかないと。


しかも、強力なコネで証券会社採用が内定しちゃったもんで、
短大の教務部に成績証明書や卒業見込証明書をお願いしても、
「もう内定しているのに他を受けるなんてとんでもない」と、あっさり申請を却下された。


てなわけで、短大の教授が、新しくできる児童文化センターのセンター長に就任されることになって、「一緒に来んかね」と誘ってくださったときには、
さとこはすでに、全く不似合いな、
OLに成り立てのホヤホヤだったわけです。


わお。
思い出した思い出した。


児童文化センター。

プラネタリウムと子供図書館とイベントホール併設の施設。
しかも、海沿いの公園内。


お勤め出来てたら、家から通勤せず、住み着いてたりして(笑)


もしかすると、そんな人生もあったわけだ。


声がかかった時には、信じられなかったけど、
ただ、「お見合いも込み」ってオマケがついていて


そうなると、とおるちゃんと出会ってないかもしれないし、
沖縄中毒にもなってないかもしれない。


なにもかもが、「かもしれない」だけど、
そんなさとこを自分で想像できないなあ(笑)



なにはともあれ、図書館司書には、正直、ちょっと未練があります。


「本が好き」はなんも効力ないし、授業もすっぱりスッキリ忘れたけど、
まずは、図書館に通って、司書さんのお仕事を偵察することからはじめてみようかな。


あ。

…まずその前に、自動ドアを自由に出入りできるようになる訓練のほうが、先でございますね。
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